『舟を編む』 (本)

評判をとったこの本、『舟を編む』を読んでみたくて、図書館に借りに行ったら借りる人が多くて順番待ちだという。これ今年一月の話だった。やっと半年後に図書館から案内がきて、借りることができ読んでみた。

《「本屋大賞をとったと宣伝カバーのある「舟を編む」》
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ところがその前にテレビで映画をやっていたので見てしまった。何やら若手の俳優が出ていたが、なんだか表面だけの筋書きをさらりと撫でただけのような気がして、あまり印象に残る映画ではなかった。

本のほうがもっと面白いか、と期待したが、映画とさほど変わらぬ印象で、正直期待外れの本だった。小説としては流れの筋書きも想像できるし、主人公の恋愛のいきさつも少し安易で平べったく感じだった。

ただ「舟を編む」というタイトルはいい。“どういう本?”と興味をそそり、辞書編集という今までにないデーマを小説にした作者の感性が素晴らしい。本の中に取り上げられた、一つ一つの「語彙」に興味がわき、知的興味を起こさせてくれる。“「右」を言葉で説明しろ”と言われたら確かに難題だ。 “これがこの本の売れた理由かな?”と思っている。

しかし本を読まなくなった今日にあって、これだけ売れたのはまだ日本人の読書欲も捨てたのもではないのかもしれない。より刺激的な本を求める中にあって、地味な内容だが、こんな本があっても良いのかもしれない。

本に出てくる「語彙」のなか、蛇足ながら、手元の「広辞苑」(岩波書店)によると『恋愛』の定義は:

(男女間の恋い慕う愛情。愛する異性と一体になろうとする愛情)

とある。この本では「新明解国語辞典」(三省堂)を引用して:

(特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚した気分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を
分かち合いたい、出来るなら肉体的一体感を願いながら、常にはかなえられないで、やるせない思い
に駆られたり、またかなえられて歓喜したりする状態に身を置くこと)

とある。なるほど、辞書によってこれほど違うとは! 後者のほうがわかり易いな!



 

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