「神々の山嶺」 《本》

夢枕 獏という作家の作品はあまり読んだことありませんでした。と言うか何冊か怪奇(?)ものを手によって読み始めたことはありますが、すぐに長続きせずに読むのを諦めてしまいました。どうも作風が好みと合わないのです。この「神々の山嶺(かみがみのいただき)」も娘から“面白いよ”言われて読み始めました。娘が山登りの本を読むのが意外でしたので読んでみましたが、テーマも内容も興味深かったのですが、読むのに疲れました。やっぱり肌が合わないからでしょうか。タイトルのとおり「エベレスト登山」をテーマにした本で、エベレスト登山に失敗した主人公が、カトマンズの街をうろつく中で、ふとした中古の登山用具店で何気なく見つけたコダックのカメラが、実はマロリーの遺品ではないか?との疑問から話が始まっています。マロリーはイギリスの登山家で初めてエベレストの山頂を目指したが遭難した。彼は世界で初めてエベレスト山頂に到達したのか?それともしなかったのか、という登山史上のミステリーに入ってゆくことになります。この出だしはミステリーアスで中々です。やがてこのカメラに日本の幻の登山家が絡んできて・・・・・・・といった内容です。作者自身も渾身の力をいれたというだけあって力作でありますが、少し文章が駄長すぎるような気がしてなりませんでした。実話(記録)と小説の組み合わせはスムーズなのですが、それが返って小説のもつ面白さを損なっているのではないかと思うのですが。それと女性の絡み具合や描写もちょっと不満ですね~。それでも薄い空気と高山病に悩まされながら8000mの山頂を目指す恐怖の描写、ヒマラヤの神々しい山々の美しさ、なぜに苦労して山に登るかといった疑問、ネパールの登山の現状等々興味深く読ませてもらいました。
なんて、こんなことを書くと作者や愛読者の方から“お前に言われたくない”と言われそうですが、ぜひ皆さんも読んでみてください。面白いですよ。

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この記事へのコメント

キタカル
2013年04月29日 22:03
実は私、3年ほどコダックに勤めていました。コダックつぶれましたが(泣)。コダックは給料はとても良かったです!あの頃は良かった。。。ほんの2,3年前の話なんですよね。。。ご紹介の本、タイトルが気になっていました。でも粗筋を読む限りではあまり興味が湧かないですね。
きらら
2013年04月30日 10:08
コダック、そうですか。初めてデジカメを作ったのに後発の日本勢敗れてしまった印象がありましたが、残念ですね。「神々の山嶺」は作者自身“どうだ!”って自画自賛してますが。嫌わずに読んでみてください(笑)。

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