『たった一日しか咲かない花』 軒先で「クジャクサボテン」の花が咲ていた。気が付かないうちに咲いていた。花は2-3日は咲くと言われるが、明日の朝には散ってしまうか、枯れてしまうだろう。一日だけの感傷に浸るため家の中に入れて飾ってみた。 たった一日しか咲かない花の代表は「月下美人」。夕方から咲き始めて明け方には散ってしまう。あの艶やかな姿から、惜し… トラックバック:0 コメント:0 2015年05月16日 続きを読むread more
『穴路峠』 「穴路峠(あなじとうげ」は、古く甲州街道の鳥沢の宿場から秋山郷の「無生野(むしょうの)」の集落をつなぐ、昔からからの峠。私がこの峠を一度歩いて越してみたい、と思ったのは、やはり尾崎喜八の名文「秋山川上流の冬の旅」を読んだ影響があったからなのだろう。彼がこの峠を越したのは、二月一日と書いているので、寒い雪の山路を登ってきたのだった。去年の… トラックバック:0 コメント:0 2015年04月23日 続きを読むread more
『甃〔いし〕のうへ』 今年もたくさんの桜を見た。3月末から4月の初めに急に暖かくなって一度に咲いたようだ。奈良に行ったせいもあるが今年は十二分に桜を楽しんだ。奈良に行く道すがら、帰る道すがら、日本中どこでも桜が咲き乱れていた感じであった。それも、この週末の「花散らしの雨」で大方散ってしまった。 こうして散った桜を見ると、三好達治の「甃〔いし〕のうへ」… トラックバック:0 コメント:0 2015年04月11日 続きを読むread more
メタセコイアの黄葉 ブログを書いていると平凡な毎日だから、毎年同じようなことを書いていることになります。“こんなことを書いたな”と 思い出すと去年のことだったりして一年の早さをが身にしみ、そして“ああ歳をとったな”と思います。 唐の詩人・劉希夷(りゅうきい)(651-679)に有名な詩があります。私も高校生の時この詩を「漢文」の時間に習いましたが、いま… トラックバック:0 コメント:4 2013年11月22日 続きを読むread more
千曲川・小諸大橋公園 以前書いた”山のけむり”の歌碑が気になって佐久に出たついでに小諸まで廻ってみました。「小諸大橋」は広域農道の”千曲ビューライン”の途中にあり、千曲川に架かる大きな橋ですが、この橋の西側の端にこの小さな公園がありありました。何の表示もないので”どこか”と迷いましたが、農産物センターの脇にひっそりとありました。ちょっとした小高い丘になってお… トラックバック:0 コメント:2 2011年08月03日 続きを読むread more
敦盛草(あつもりそう) 「敦盛草(あつもりそう)」です。「わらび平キャンプ場」に咲いていました。盗まれることを怖れてか、鉄の檻の中で咲いていました(笑い)。めったの見られない花なので、じっくり眺めてきましたが、やはり品があって濃いピンクの色合いといい、形といい素晴らしい花です。同じ花の仲間で「熊谷草(くまがいそう)」がありますが、こちらは良く見かけます。敦盛草… トラックバック:0 コメント:2 2011年05月20日 続きを読むread more
上州人 国道17号線を走って高崎に入り、烏川が左手に見えてくると右手に「高崎城址公園」見えます。この公園の片隅、「頼政神社」内に内村鑑三の「上州人」という詩碑が建っています。以前は、こんな整備された公園などなかったような気がしますが、石碑は相変わらずそこにひっそり建っていました。碑に刻まれているにのは「上州人」という漢詩です。 内村鑑三は18… トラックバック:0 コメント:0 2011年05月17日 続きを読むread more
名もなく 貧しく 美しく 5月9日にBSプレミアムにて放映された、映画「名もなく貧しく美しく」を見られましたか? 社会派と言われた松山善三監督による1961年の名作です。映画全盛時代の作品で高峰秀子、小林桂樹が出演しています。あらすじはご承知かと思いますが、敗戦後の貧しい時代を生きる聾唖者の夫婦の物語ですが、実話に基づく悲しい映画です。Cさんの奥さんは、あまりに… トラックバック:0 コメント:0 2011年05月14日 続きを読むread more
「悲しい夢」 以前「寒山子」の「晩春哀歌」という詩を紹介しました。その時に触れた”「悲しい夢」の詩を探したが見つからないので紹介して欲しい”との依頼がある人からありました。原文は手元にありませんが、吉川幸次郎先生の訳では良く覚えていますので以下紹介します。 「悲しい夢」 昨夜、家に帰った夢を見た 見れば妻は一人機(はた)を織っていた 梭(… トラックバック:0 コメント:0 2011年05月12日 続きを読むread more