『鎌倉の秘境「番場ヶ谷」を歩く』

山仲間と鎌倉の里山を歩いてきた。貰った地図を眺めてみると、八幡宮や瑞泉寺の裏山を抜ける所謂「鎌倉アルプス」とは違うルートらしい。逗子駅からバスに乗ってスタート地点の「緑ヶ丘バス停」から登り始める。すぐに「名越切通」に出る。「切通」というと鎌倉の特徴でよくV字型の姿を思い出すが、ここのそれは荒々しい姿をしている。崖の岩石を切り出した当時の姿のままのようだ。源頼朝が居を構えた鎌倉は、南方を海に、それ以外の三方を丘陵に囲まれた要害の地としたが、交通の要地として「切通」を多く築いたが、ここも鎌倉と三浦半島とを結ぶ要路一つであると説明板があった。
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更に登ると「まんだら堂」に出る。とはいえ今は「お堂」はなく、尾根の岩盤を大きく削って造った崖に、やぐらを掘つた墓地群である。横穴には鎌倉時代の墳墓塔が並んでいる。多くは武士や僧侶の墓という。
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更に歩くと高さ3〜10mにもなる切り立った崖が尾根に沿って連続する「大切岸」と呼ばれる遺構に出る。切通と同じく、鎌倉時代前期の防衛遺構だと言われてきたが、石切場の跡であることが最近分かったという。このように古都周辺を歩くと、自然とは別に遺跡が楽しめるのが良い。
路はほぼ尾根の上にでるが、さらに登ると「パノラマ台」につき、相模灘の海と遠くに富士山が霞んで見える。天気も良く気分が良い。江ノ島の向こうに伊豆半島が海に落ちこんでいる。こういう日は気分がいいね。
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「逗子ハイランド」の住宅地を抜けて「久木池公園」を抜けると「やまなみルート」の呼ばれる尾根道の登りが始まり、やがて緑の中の気持ちのいい尾根歩きとなる。東側が米軍施設になっているためか緑がかなり残っている。
尾根を下ると小さな寺、光触寺(こうそくじ)があり白梅紅梅満開に咲いていた。鎌倉の花といえば「梅」なので今が一番見ごろである。ゆっくりする間もなくさらに歩いて十二所神社でやっと昼食にありついた。境内に河津桜が咲いて、春の陽が燦燦と照っている。気分よく弁当を完食。
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ここからが今回の里山歩きのハイライトで、鎌倉の秘境と呼ばれる吉沢川の流れを遡る「番場ヶ谷」を歩く。スパッツをつけ住宅地の奥の藪の中に入り込んでゆく。小さな流れに沿って、ときには渡渉をし、崖によじ登り倒木の下をくぐり抜けて歩いて行く。
なるほどマニアックなコースである。鎌倉という名から想像できない里山あるきだ。それにしてもがけ崩れ、倒木の多さはあの19号台風の仕業か?。いまだに回復されていない林道を思い出す。それと雨降れば水量が増えて、この道は歩け難くなるだろう。
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一時間ほど歩いて大平山の山頂にでるとやっと「鎌倉アルプス」と合流し、見晴らしの良い風景にたどりついた。ハイキングコースなので家族連れが多い。5時間歩きだがさほど汗をかかず、この先に何があるかと思いながら歩く変化のある素晴らしい里山歩きだった。ここが自宅から近ければ、何度でも歩いて飽きの来ない歩きになるのではないかと思った。
一人で歩けばそれはそれで楽しいが、こうして仲間とお喋りしながら皆と歩くのもまた楽しである。


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