『山岳遭難事故の講演会を聴いて来た』

一人で山を歩くようになってから、高い山でなくていい、静かな山を歩きたいと思って、ここ数年山歩きを楽しんできた。誰も歩いていない山などもっとも私は好ましい。その分、「遭難」と言うことに人一倍気を遣ってきたつもりだった。遭難など自分で経験出来るわけでもないので、机上訓練で遭難に関する本を読み漁った。知識だけでは、頭でっかちであることは判っているが、その時になって少しは役に立つだろうと思って読み、調べてきた。

《奥多摩の山々ー川苔山から》
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そんな中、「遭難事故に関する講演会」があると知って、早速聴きに行った。講師は、警視庁・青梅警察署の元山岳救助副隊長の<金 邦夫(こん くにを)>氏で、20年も奥多摩の遭難救助活動に従事し、登山者の様々な遭難現場を見てきた人である。以前、彼の書いた「金副隊長の山岳救助隊日誌」を読んで、一度会ってみたい(遭難者としてではなく)人だったので、渡りに舟の講演会だった。

《講師の金 邦夫氏》
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金氏は二年前に定年退職をされたと聞いたが、さすがに精悍な顔と体つきをしている。語り方は素朴な感じを受けたが、時にユーモアを交え、生の遭難の現場を、例をあげ写真と地図で丁寧に説明して下さった。 驚いたことにすぐ目の前に「奥多摩駅」を見ながらベテラン登山経験者の二人が滑落死亡するとの例をみると「山は危険がいっぱい」という本の副題も納得がゆく。

《今氏の近著書の「すぐそこにある遭難事故」》
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あの川苔山に続く「百尋の滝」からの急登で7人が死亡・重体事故が起こったという。危険性の顧みず何の注意も払わずに登った身としては恐ろしくなる。転落すれば150m落下するという「魔の場所」。ほんのちょっとした不注意が死を招く。いままで以上に注意して登らなくてはと心した。

「急な下りのダブルスストックは危険」、「リックの胸・腰のベルトはしっかりと」、「迷ったら引き返せ」、「道に迷って沢に下りたら死ぬぞ」・・・等々、話しの中の何気ない注意が耳に痛い。

遭難する人の特徴は4つあるという。① 単独者 ②高齢者 ③男性 ④は忘れたが、どれも私に当てはまる。女性は案外遭難しないという。団体行動が多いせいかも知れないと。

「独り静かに山を愉しむ寡黙なおじさん族は要注意!」だそうだ。まさにレッドカードを出された気がした。

生の遭難の話が聴ける時はそうやたらにない。何とも参考になった二時間だった。主催してくれた地元も「G山の会」に感謝。ありがとうございました。

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