『七つの会議 (本)』

池井戸潤といえば、今やベストセラー作家であり、TVでも「倍返しだ!」であまりにも有名になってしまったが、小説は「銀行マン」としての経験から、会社の本質を見据えた緻密な描写の作品が多く、以前から彼の本は愛読していた。ただ最近の小説では、あまりにも登場人物の善悪がはっきりしすぎていて、"実際はこんな調子には行かないよね~"と、どこか覚めた読み方をしていたもの事実だった。

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最近、「七つの会議」という本を見つけ、読んでみて"ああ、最近こんな小説も書いていたか"と読んでいて面白かった本である。面白いというより、興味深いと言ったらよいか。私のような技術系の社会人経験者としては、作品の内容に、ある時は感情移入し、ある時は反発しながら読める本だった。あの名作「空飛ぶタイヤ」のと同じく品質に関する内容が興味深い。2012年の作品というから、「下町ロケット」の後の作品で、意外と新しい本かも知れないが、今まで知らなかった。

それにしても本に関連して思い出すのは、「タカタ」のエアーバックでのリコール問題。アメリカの運輸省から「リコール隠し」との指摘を受けたが、この問題の真相はどうなっていたのだろうと興味あった。"全数リコールする"と、2008年ころから改修しているが、1700万台と途方もない数の改修と、2億ドルの制裁金課されて、会社としての存亡が問われていたが、その後の進展は判らない。これから訴訟も始まるだろうが、自分がこの会社の人間であればどうしただろうか?とふと考えてしまう。

なんとなくこの本でも問題の結論が出ていないが・・・・・・。思わず一息に読んでしまった本だった。



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この記事へのコメント

クサカル
2016年02月03日 22:23
池井戸潤は、倍返しとか下町ロケットでも話題になりましたが、う~ん、あまり読む気にならないです。すみません。
「聖の青春」という本をご存知でしょうか?もうすぐ映画も公開されます。私はヘタクソながら将棋が好きで、小池重明とか村山聖とか知っていましたが、この「聖の青春」はぜひお勧めしたい一冊です。まだ私は読んでいませんが(爆)、テレビやら何やらで大体の荒筋は知っています。羽生と並び天才と称されながら病気で29歳で夭折した棋士の話です。プロになってからも家賃13000円のアパートに住み続け、名人を目指して死ぬ直前まで将棋を指し続けました。若干29歳にして9段まで昇進したというのも驚かされます。マンガは持っているので、週末にでも読んでみようと思います。

きらな
2016年02月04日 09:57
そうですか、昔企業戦士の一人として身には、気になる話題の小説でした。何しろ今でも働いている頃の夢を見ますからね。大概は苦労して目覚めてほっとする夢ですが(笑)。

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