『鬼子母神』 (本)

毎日、雨ばかり降っているので、晴耕雨読としゃれて持ってきた本を読んでいます。この「鬼子母神」という本、「第一回ホラーサスペンス大賞」特別賞受賞というタイトルにひかれて借りてきました。鈴木光司の「リング」とか、小野不由美の「屍鬼」などの小説、けっこう私好きなんです。しかしこの本は読んでいて疲れました。一ページ読んでは顔をあげ、二ページ読んではため息し、三ページ読んでは本を閉じるといった按配でした。この小説、児童虐待がテーマですからわかっていただけるかと思いますが。

《「鬼子母神(きしもじん)の本》
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作者は安東能明=(あんどう よしあき)。医者ではないようですが読んでいて実に詳しく医学・薬学を調べて小説を書いているのがわかります。あるいは小説のような実例があったのかもしれません。ただ専門用語が難しく容易に理解できないのは私だけかな~。「MSBP」なんて言葉初めて聞きました。

主人公は保健所に努めるベテラン看護師の女性。ある日三歳児検診を受けた女性から意味不明の電話を受ける・・。意味が判からないが“家に来てほしい”と懇願するので若い看護師と一緒に家を訪ねると、子供が頭から血を流したまま積み木で遊んでいる。母親の幼児虐待かと疑うが、内縁の夫がいたことがわかる。

主人公も、実は自分もわが子を憎くてたまらないという衝動を抑えがたく娘を時に虐待することもある、という絡みもあり、展開がだんだん複雑になって行き、最後の修羅場が待っている、といった内容の小説です。

小説を書くにあたり、筆者の「児童虐待」や「病理」に関する取材の深さが、文の要所要所に出ていることはすごさを感じますが、あまり詳しすぎるので、私の浅学な知識では話の筋道を理解するのが大変でした。
こういった心の闇を抱えた人の話ですから読んでいて疲れること・・・・この上もありませんでした。

決して皆さんにお勧め小説ではありませんが・・・・・・世に言うホラー小説とは若干趣がちがいます。


 MSBP:親(主として母親)が健康な子供について、架空の病気を捏造し、不必要な入院、検査を繰り返すことに      より、親自身の満たされない欲求を充足するもの。 

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