岩菅山に登る

岩菅山(いわすげやま=2295m)に登ってきた。きつかったけれども楽しい山歩きだった。
岩菅山は長野県の奥志賀に位置し、北軽井沢からは少しアクセスが大変だったが登り甲斐のあった山だった。
何故この山に登りたかったかといえば、単純に北軽井沢から良く見える山の一つだったからなのだ。それに加え特に冬場は真っ白な雪を被った山で、二つの頂きがあり、春になっても雪は中々溶けないため、それは美しい山なのだ。初めて見たときはその姿から「白砂山(しらすなやま)」かと思っていたが、調べてもらったらこれが「岩菅山」だった。その姿を眺めながらいつか登りたいと憧れていた山だった。冬山に登るのは無理でも、せめて夏には登って見ようと思っていた山だった。

一昨年の秋に撮った写真がここにある。写真を拡大して見てもらえば判るが、向かって左のピークが「岩菅山」。その右に「裏岩菅山(うらいわすげやま=2341m)があり、ここから平坦に見える稜線が続き、烏帽子岳、笠法師山を経て、やがて日本の秘境といわれる栄村まで続いていることがわかる。健脚者なら6時間で縦走できると聞くが、今の私の体力では挑戦できそうもなし。(涙)

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もう夏も終りなので天気の良い日を待っていたが、一昨日のこの日の奥志賀の天気は「午前中は弱い雨、午後から晴れ」とのことだった。“弱い雨なら何とかなる”と思って出かけることに決めた。朝3時に起きて外に出たら、昨夜から降っていた小雨も止んで幸先良さそう。4時に家をで「三原」まで来たら又ポツポツ雨が落ちてきた。これが「万座ルート」に入ったとたん本格的な雨となり、道路も霧が湧いてでて運転しにくいことこの上なし。さらに上って万座温泉まできたら、雷が鳴り始めた。“嘘だろう!”と気象庁を呪いつつ白根山の稜線道路に出たら土砂降りに加えて雷・雷・雷。車の窓の外では稲妻が光り、吼えている。“車には雷は落ちない。車には雷は落ちない”と繰り返し自分に言い聞かせ「渋峠」の洞門に入ったときはさすがほっとした。
“この天気では山登りは諦めか”、と思いつつ峠を下り始めると5時を廻った為か、空は少し明るくなり、「蓮池」に着いたころには雨があがってきた。ラツキーだった。結局「一ノ瀬登山口」に着いたのは6時少し前、家を出てから70kmの距離を2時間掛かったことになる。“霧で時速10kmもあったもんね”。こんな朝早くに車が一台停まっていた。誰か先行者がいるのだ。

《「一ノ瀬登山口」》
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登山靴に履き替え、身支度し登山開始。空はどんよりと曇り、鬱蒼とした森の中の緩やかな坂を登ると10分位で江戸時代に作られたという「上条用水」に突き当った。「用水」に沿った平坦な路を30分歩くと「アライタ沢」に着いたがこの40分は登山のウオーミングアップには最適だった。

《「上条用水」路(右)と「アライタ沢(左)」。ここで先行者に追いつく》
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「アライタ沢」で先行者に追いついたが、この人も単独行なのでつかず離れずで行くことにした。単独行の人は他人との煩わしさを避け、山での静けさを求めるものとおもっているので挨拶のみで済ます。

「アライタ沢」からはきつい登りが始まった。木で出来た階段、いわゆる「階段道」が続く。この「階段道」って私は苦手。普通の登山道は足をさほど上げず、すり足にして登れるが、「階段道」だと腿を高く上げねばならないからで、普段使っていない腿の筋肉がすぐに悲鳴を上げる。下りるときは80KG+αが片足に掛かりますしね~。膝が笑う!

40分くらい「階段道」を登りきると「中間地点」の表示が現れ、ここからはやや緩いのぼりの登山道に変わり、やがて稜線にで「ノッキリ」と呼ばれる分岐点に出た。「ノッキリ」とは「乗腰(のっこし)=尾根を一方から他方に乗り越す所)」の訛った言葉か?

《「ノッキリ」に着く。ここから山頂が見えるはずだが、ガスっていて見えない》
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《登り始めたら突然ガスが切れて南の山々と緑に映える斜面が眺められた》
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《岩の稜線を登ってゆく。山頂はこの左手にあるが、ガスで見えない》
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「ノッキリ」の案内板には山頂まで35分とあるがとんでもなく、私は一時間掛かった。と言うのも山頂までは急勾配で砂礫と岩だらけの路で、足場の確保をしっかりしないと、足をすくわれる。一歩一歩慎重に登っていったのと、坂の途中になんと高山植物が咲き乱れているではないか。遮る樹木もないので太陽と岩の熱を受けるのか・・・ミヤマリンドウ、ウメバチソウ、・・・・・等々。思わずカメラを構える。8月末ではもう高山植物は終わったろうと思い諦めていたのだが、まだ少し残り、またこれから咲く花もあるのだ。

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エッチラオッチラ登っていったら山頂の石のオベリスクが見えてきた。も少し、と頑張って山頂に着いたのが9時23分。出発が6時23分だったから丁度3時間掛かったことになる。まだ山頂からの眺めはガスっていてよくない。山頂は意外に広く、小さな祠があり、笠を被ったケルンがある。下がったところに立派な避難小屋もある。登山者は先行者と私の二人だけ。“予報を信じると晴れるまであと3時間待たねば成らないのか”。しかしところどころ青空もみえて来た。よし、これなら段々晴れそうだ。

《やがて山頂に到着した》
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《立派な避難小屋。中にはストーブもあり。
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(以下、続く)

「岩菅山登山マップ」

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注*この地図は「長野県トレッキング協会」の長野県山岳ガイドのWeb Siteからお借りしました。

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この記事へのコメント

kazz
2013年08月31日 19:54
きらなさん、岩菅山ですか、懐かしいですね。
登山口のわきに流れる用水路には、
イワナが泳いでいました。
浦岩菅山で出会ったおじさんが、
失業中なのに奥さんにハローワークに行くとウソをついてこの山に来てしまった。
とつぶやいていたことを思い出しました。


きらな
2013年09月01日 09:27
岩菅山って良い山ですね。眺望もきくし花も綺麗。そのおじさんは日頃のもやもやとした気持ちを晴らしたくて山に登ったのでしょう。気持ちがわかるような気がします。

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