浅間尾根(せんげんおね)を歩く

”今年一番の寒さ”との予報の日、檜原村の背骨となる「浅間尾根」を歩いてみました。尾根の中心が浅間嶺(せんげんれい=903m)ですが、何故浅間(あさま)と呼ばずに浅間(せんげん)と呼ぶのか気になってしかたありません。ともあれ、この尾根は1,000年もの昔から、五日市と秋川上流、さらに浅間峠を越して甲斐や信濃の国と結ばれた生活道であったそうです。「ふれあいの道」は「上川乗バス停」から浅間嶺を経由して「払沢の滝(ほっさわのたき)」までですが、今回はこの逆のコースをたどってみました。「払沢の滝」入口に都営駐車場があることが判ったので、車でゆけば一時間に一本のバス時間を気にせず歩けるからです。「払沢の滝」入口に着いたのが朝の7時、さすがに寒く気温は2℃。寒さで耳が痛い!。駐車場から10分ほど歩くと滝にでますが、さすがに滝はまだ氷結はしていません。20mの落差があり美しい滝です。滝壺は群青色で昔はもっと大きく、大蛇が住んでいたとの伝説がりあるそうです。
《払沢の滝》
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滝を後にして舗装された林道を登りはじめました。「ふれあいの道」は林道から少し外れるように山道になります。すぐに「時坂」の集落となります。「檜原村紀聞」にある「時坂」生まれの健脚なおばあさんの話を思い出します。毎日この坂を上り下りしていれば健脚にもなりますね。村はずれに着いたら山が騒がしいので見上げたら猿の大群です。大猿小猿20匹以上いましたか?近づくと木の上から逃げてゆきました。そろそろ山に木の実がなくなったからでしょうか。

小一時間ほど登って「時坂峠」に出ましたが、ここで道を間違えてしまいました。標識を左に行くのが、右に行ってしまいました。峠で舗装された林道にぶつかるので、林道を右にと前日下見した地図を記憶していたからですが、行けども行けども林道で、それもやがてそれも行き止まり。「迷った時は元に戻れ」の格言通り、仕方なく峠までもどりましたが40分ほどロスりました。道がわかればあとは楽。「峰の茶屋」「一建家」を過ぎたところで舗装もここまで。ここから九十九折の山道を登って「浅間嶺」につぃたのが10時:24分。道に迷ったので登りはじめてから3時間、時間がかかりすぎです。
浅間というだけあってここから眺める富士山は美しい!。このところずっと富士を眺める山歩きが続いています。

《浅間尾根の休憩所峰の茶屋》
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《山道の切れ目で振りかえるとスカイタワーが。ランドマークですね~》
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《浅間嶺から眺める富士山》
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浅間嶺で軽く昼食をとって、このまま「上川乗バス停」まで降りてもいいのですが、まだ11時なのでこのまま浅間尾根をたどって数馬まで歩くことにしました。尾根伝いなので歩くのは楽です。人里分岐(人里:「へんぼり」と読む。どうして?)を経て一本松、猿石を過ぎる。途中誰とも行き逢わない。こんな季節に登ってくるのは私だけか?

《一本松の馬頭観音?と猿石。猿の手形があると書いてあるがどれがそれか判らない》
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「風張峠」と「数馬」の分岐点にきて“さて、どうしようか?”と迷ったがもう12時。峠は遠いので数馬に下ることにした。下りの道は結構の勾配があるので、“ここを登ってくるのは結構大変だな~”思いながらやがて林道を突っ切った処から人家がでてきて、「登山道入り口」のバス停についたのが13時。ここから「払沢の滝」入り口までバスが3時しかない。“2時間待ちをどうしようか?。歩こうか?”と迷ったすえ、もっとも楽な「数馬温泉」で一風呂浴びることにした。バス停で二つ歩いた「数馬温泉」はこの村に似合わしくない、近代的な温泉でした。田部重治も「数馬の一夜」を書いた時は、このような温泉が出来るとは想像も出来なかったろう。

《数馬の温泉》
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一風呂あびて、乗客一人のバスで「払沢の滝」に戻ったのが夕方4時前。車に戻ったら温度計は2℃を示していました。今回歩いた距離は11.3km。今までで一番歩き易かった山道でした。何が「歴史の道」かよくわかりませんでしたが、浅間尾根は1,000年も昔から生活道であったからでしょう。尾根からは縄文土器も発見されています。生活道であることは、ところどころに馬頭観音が建っているのでわかります。浅間尾根には黄金伝説があるとか。
天正18年(1590年)檜原城の落城の際に金銀財宝が山に埋められ、古くから伝わる:
    「朝日さし、夕日さし、行って帰って杖の下」
に黄金の隠し場所のヒントがあるのだと。山に囲まれた檜原村で、朝日と夕日がさすののは尾根しかない、というのが埋葬場所の根拠であるそうな。

12月、枯れ葉と霜柱でザクザク音を立てる山歩きをしながら、一人で歩くことの楽しさを味わっています。

《今回歩いたルート図です》
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参考:
     瓜生卓造著  「檜原村紀聞」 (平凡社)
     守屋龍男著  「多摩の低山」 (けやき出版)

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この記事へのコメント

二度上峠
2012年12月26日 16:33
昼の2時でも-6℃、真冬日の今日の北軽です。雪は3センチ位の積雪が3度ほどあっただけで、一面真っ白なものの、深い所でも10センチといったところです。

良く山歩きをされますね。ますます健脚で健康で何よりです。
北軽から県道54号線を倉渕方面に3キロほど行きますと、私が12歳~43歳まで住んで居た栗平という集落があります。そこの神社が浅間(せんげん)神社と言います。それどころか富士山頂にも浅間(せんげん)神社があるそうですね。
以上、宣言致します(爆)。
北軽井沢
2012年12月26日 17:42
積雪3-10cmですか。まだ車で行けますね。今週一杯は寒波が居座るみたいで憂鬱です。
北軽井沢にも浅間神社がありますか。やはり「せんげん」と呼ぶのですね。今、気になって浅間神社関連を調べていますが、全国で1400以上あるようですよ。富士山頂には富士宮市にある「富士山本宮浅間大社」の奥宮である「浅間神社奥宮」と「弓須志神社(東北奥宮)」の二つの奥宮があるようです。北の富士吉田市には富士山の登山口に浅間神社があります。みな富士山の霊力にあやかるために造られたでしょう。浅間山の山頂には神社はないですね? 蓼科山頂には蓼科神社の祠はありましたが。

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